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愛らしい足指

岡部伊都子著「みほとけとの対話」(淡交社)の「愛らしい足指 三室戸寺 阿弥陀三尊の観音像 p.143」の一節です。

三室戸寺まで、わざわざ足をはこぶひとは少ないが、こんなかわいらしい足の裏が見られるとなると、いちど行ってみたくなるのではないか。めったに、背部を見ることのない仏像の、これは思いがけない背部のあいきょうである。

黙然と、しずまりたまう阿弥陀三尊のなかの観音菩薩。この、衣のすそからすこしだけあらわれた足の裏の様子から見て、あまりきゅうくつでもなく、かといって、さすがにだらしなくもない、なかなか微妙なすわりかただ。

三千院往生極楽院の観音、勢至像は、膝を折った大和ずわりで有名であるが、その膝の、まるまっちい量感の魅力はべつとして、少し、かしこまりすぎた姿勢のような気がする。礼を失しない程度に、みずからくつろぐことは、対する者の心をときほぐす、ひとつの思いやりなのかもしれない。

2006年7月 2日 (日) 11:04 午後 観音様の足の裏を拝する会 |

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